基本的に「新規格NAレース」は、ナンバー付の一般車両で競うスポーツなので、エンジンの改
造はできません。
但し、参加カテゴリーが2クラス(フレッシュマン/エキスパート)あるので、どちらに参加するかで、
若干の改造範囲の違いは出てきますが、ここではフレッシュマンクラスの紹介を致します。
大まかな改造できる箇所とその必要性は以下の通り・・・
1.ラジエーター:
エンジンは水で冷やされています。水の温度(水温)が上がり過ぎると、エンジンがオーバーヒートし壊れてしまう可能性があります。その為に予防として、ラジエーターを改造する事が規則上許されています。
2.オイルクーラー:
エンジンはエンジンオイルで各部の潤滑をスムーズにしています。水温と同じで、オイルの温度が上がりすぎると、油幕切れを起こしエンジンに悪影響を施します。その為の予防として、オイルクーラーの取付を規則上許されています。
3.吸気系:
エンジンは空気がうまく入らないと、パワーダウンにつながります。綺麗な冷たい空気をエンジン内に送り込む為に、エアクリーナーは付いています。より多くの空気を取り込む事によって、エンジンの調子を上げることができます。エアクリーナーやパイピングの変更が許されています。
4.排気系:
エンジンは空気だけが沢山入ってきても、それが抜けていかないと新たな空気が入りにくくなってしまいます。新しい空気が入っていかないと、エンジンの調子を上げることができません。その為に、マフラーの変更が許されています。但し、排気ガスを綺麗にしてくれる触媒は外せません。
5.エンジンコンピューター(ECU):
車の制御は、殆どがECUで管理されています。そのECUを変更する事により、エンジンパワーに直接的な影響を与える事ができます。また、軽自動車は135km/h位でスピードリミッターが効いてしまい、それ以上のスピードが出ない設定になっています。その為に、ECU本体を変更する事はできませんが、擬似信号を入れることができるサブコンピューターを付ける事ができます。
どれも変更は出来ますが、最初から必要なものではありません。2011年2月現在で、ケイズファクトリーのアルトバンには、これらが一切付いていませんが、サーキット走行をして楽しんでおります。